1年生との交流会

久米川小学校の校庭にて

 1年生との交流会がありました。
交流会は、久米川幼稚園の年長組と天王森保育園の5歳児クラスが招かれ、幼保小連携の一環として行いました。

 内容は、いくつかの遊びのブースに分かれて
1年生が遊び方を教えてくれたり、一緒に遊んだりするもの。

憧れの1年生

 小学校の中で1年生は最少学年として、かわいがってもらったり、お世話してもらったりすることが多いですが…

 今回は違います。
どの1年生も、立派なお兄さん・お姉さんでした。

 遊びの場に分かれると、年長組を集めてルール説明。
どの子にも分かってもらえるように、手本を示したり個別に声をかけてあげたりと、教師さながらの指導ぶり!

 そして、1年生の話を真剣に聞く、年長組の子どもたち姿がとても印象的でした。年長組にとって1年生は、同級生の友達でもなければ、先生でもありません。最も年齢の近い頼れるお兄さん・お姉さんであり、特別な存在です。そのことを年長組の子どもたちは感じ取っているようでした。

小学生になりたい!

 どの遊びも楽しく、終始笑顔だった交流会。
年長組の子どもたちからは
「今日は、小学校に来れてよかった!」
「ずっとここで遊んでいたい!」
「私も小学生になりたい!」
という声が聞こえました。

 これは、実際に小学校に行って、1年生と交流したからこその感想であり、大人が小学校の説明をしたところで、ここまでの熱い思いには至らないでしょう。大変充実した交流会となりました。

幼保少連携の充実

 「小1プロブレム」という言葉は多くの方が聞いたことがあるでしょう。
1998年ごろから使われ始めた言葉だそうです。意味は、幼児教育から小学校教育へ指導が一変する段差を乗り越えられないために起こる問題を指します。

 この課題を解消すべく、幼稚園・保育所と小学校では様々な取り組みを行ってきました。

 最近では文科省が「幼保小の架け橋プロジェクト」というものを提示し、より一層の連携を目指しています。ここでの連携とは、園児が小学校に入学するために1年生の学習内容を前倒しして指導するような準備をすることではありません。先生同士が密に連携を図り、幼児・児童理解を深め、よりよい指導をするための連携です。

 今回の取り組みでは、年長組と1年生が仲良く遊ぶことだけが目的ではありません。小学校の先生に園児を少しでも理解してもらうこと、幼稚園の先生が小学生を少しでも理解することも重要な目的でした。それが、これからの連携において大切なことなのです。